憂鬱と詩

なんでもない想い

一人きりで見上げた空は

空は薄い白い雲で覆われていて月はぼんやり輝いていた


休むことを知らない川を流れる水

人の事なんて全く気にしないで佇む山

このあいだは見かけなかった黄色い花

深い夜に向けて響くカエルの声


一つ一つが 重なって 綺麗だった



英雄であろうと 罪人であろうと 権威を持っていようと 酷く愚かであろうと


等しく 美しい瞬間を感じることができるのだろう

そこに格差はなく

ただ 重なった時間と 重なった色と 音が

あるだけで


美しさの前では 言葉は意味をなさなくなる